みらい
世界最大級の海洋地球研究船「みらい」は、原子力船として役目を終えた「むつ」を改造して誕生した船です。
船型の大型化と特殊な横揺れ軽減装置、氷海航海に耐えられる耐氷構造により、海象条件が厳しいため観測データの少ない高緯度海域や極域での観測、海上気象や海中の水温・塩分などを長期間リアルタイムに観測する観測ブイの設置など、従来の観測船を超えた性能・機能を備えています。
本船で得られた各種の試料は、船上の研究室で処理・解析されると共に、船内データ管理システムにより研究室間や、衛星を経由して陸上の研究所とも結合して情報処理を行うことができます。
また、研究観測作業の妨げとなる振動や騒音を最小限に抑えるため、推進機関と発電機には振動が直接船体に伝わらないように特殊な加工が施されています。
高い研究精度を支えるため、当所で製作した観測ウインチや多関節デッキクレーン、観測ブイ巻き込み装置などを搭載。「みらい」は下関造船所の総合力の結晶といえます。

総トン数
8,672トン
全長
128.58M

19M
速力
16ノット

原子力船として役目を終えた「むつ」を改造して誕生しました。
船型の大型化と特殊な横揺軽減装置、氷海航海に耐えられる耐氷構造により海象条件が厳しいため観測データの少ない高緯度海域や極域での観測など、従来の観測船を超えた性能・機能を備えています。

石川島播磨重工、東京第一工場で1997年9月、海洋科学技術センター向け海洋地球研究船『みらい』を、三菱重工・下関造船所-船舶部門に引き渡した。
 本船は1995年6月から原子力船「むつ」の船体を改造し、原子炉を取り外して海洋観測のための機器などの取り付け工事を行ってきた。また、船型の大型化や横揺れ減揺装置などの採用により、荒天などの理由でデータが不足している高緯度海域や極域での観測活動も可能となった。
 1998年3月から本格的に活動を開始し、エルニーニョ現象の解明や海水成分の調査などを行っている。

コメント

nophoto
ビルト
2006年7月28日18:47

解説ご苦労!!

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