ポルトワイン

2006年9月17日 グルメ
ポルトワイン
●ポートワインはポルト(オポルト)港から出荷
 発酵途中のワインに透明のブランデーを加え、発酵を抑えてしまったフォーティーファイド・ワイン(酒精強化ワイン)がポートワイン(ポルトワイン)。
ポルトガルの北部、ドウロ川上流で造られたワインを河口のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの町(現在、レグアも貯蔵・出荷地に指定されている)に持っていき、そこで熟成、瓶詰し、対岸の大西洋に面するポルト港から出荷するものを「ポート(ポルト)ワイン」という。
ポートワインという名前はポルトの港から積み出されることから付けられた。

●初めて飲んだのはポートワイン!?
 日本に最初に入ったワインはポルトガルの宣教師が織田信長に献上したもの。
当時は楽しむためのお酒というよりは、健康のために飲むという薬の意味合いが大きかったようだ。
気軽に飲むにはあまりに貴重なものだったのだろう。

●「シェリー」も「ポート」も長期熟成のために
 シェリー(スペイン産)もフォーティファイド・ワイン。シェリーは発酵後、ポートは発酵中に77度のブランデーが加えられる。アルコールを添加することにより、輸送中に痛みが少ないようにと考えて造られたワインです。
15世紀中頃からポルトガル北部で生産が始まり、18世紀にはポルト港からイングランドに大量に輸出された。
もともとポルトガル語のポルト(Porto)は港を意味し、英語のポート(Port)と同源であるため、イングランドでは輸出港にちなんでポートワインと呼ばれ有名になったものです。
ポートワインが広まる大きな要因の一つとなったのは、1703年イギリスが、ポルトガルワインをフランスやドイツのワインよりも低い関税としたことも一因。

★戦国時代に日本に渡来した南蛮酒は「珍陀(ちんた)」と呼ばれていました。
これはポルトガル語の赤ワイン「tinto(ティント)」が日本語に訛ったようです。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索