リキュール
■リキュール (Liqueur) とは蒸留酒に果実やハーブなどの副材料を加えて調製した酒のこと。
そのまま飲むこともあるが、多くはカクテルの材料や菓子の風味付けなどに利用される。

酒税法上のリキュール類は「酒類と糖類その他の物品を原料として酒類でエキス分が2度以上のもの(清酒、合成焼酎、しょうちゅう、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、発泡酒、粉末酒を除く。)」と既定される。

またヨーロッパ委員会の法律(法律1576/89)では
ワイン、ビールを除くアルコール度数15度以上の飲み物のうち、糖分を1リットルあたり100g以上含むものを指す。
 
 
■歴史
酒に色々な風味をつけて楽しむ習慣は古代エジプト、古代ローマ、あるいは唐(中国)の時代にまでさかのぼるが、
現在のように蒸留酒をベースとして保存性を高めた「リキュール」が生まれたのは十字軍の遠征によってアラビアの技術を知り持ち帰った中世ヨーロッパである。

錬金術の発展の過程で蒸留の技術が発達し、高いアルコール度数の酒が作られるようになると、
錬金術師たちはこれを生命力を高める為の霊酒と考え、
各種の薬草・香草類を加えてさらに効果の高い、不老長寿の秘薬、エリクシルを作ろうとした。これがリキュールの原型である。

その後その技術は各地の修道院に受け継がれ、薬用酒として盛んに作られるようになった。
現在でも修道院で作られ、そのレシピは門外不出であるものも多種存在する。

18世紀になると薬用という意味合いは薄れ、各種の果実や砂糖を使用し、味わいを追及するようになり、
現在のような多種多様なリキュールが作られるようになった。

日本における最初のリキュールは平安時代に中国から伝わった屠蘇だといわれる。
その後、
室町時代に菊酒が作られるようになった。「加賀の菊酒」と「肥後の菊酒」の2種類が知られている。
は江戸時代には薬酒が各地で作られ、万病に効く薬として販売された。
また、この時代に梅酒作りも盛んになった。
 
 
■リキュールとは
蒸留酒(スピリッツ)に薬草や果実などのフレーバーを加え、別の味わいと香り、色をもたせた酒の総称。
フレーバーはひとつの果実でも種子、果肉、果皮などの部位によって風味が異なり、ベースとなるスピリッツも
いろいろあるため、リキュールの種類は非常に多岐にわたる。

現在日本で発売されているリキュールは、輸入品を含め 500種類以上。
 
 
■リキュールの分類
一般的にはスピリッツを無視して使用する主原料によって分類される事が多い。
ただ、
主原料がオレンジだったとしても、ほとんどの製品には薬草や香草などの副材料が使われているので、
同じ種類のリキュールに属していても味や香りにはかなりバラツキがある。

■原料によるリキュールの分類
◆ 果実系
オレンジやチェリー、カシスなどに代表されるフルーツ系のリキュール。リキュール本来の薬用効果より、香りや味わいに重点を置いている。
薬草・香草系のリキュールより歴史は浅いものの、生産量や種類は最も多く、カクテルや製菓には欠かせない存在となっている。

また、一本のボトルを製造するには単純にひとつのフルーツだけを用いるのではなく、他の補助材料を加えて味が単調になるのを避けている。


◆ 薬草・香草系
ハーブやスパイスなどを中心とする薬草や香草は、リキュールにとって最も重要な原料で、
これがなければリキュールは存在できないと言っても過言ではない。中世では薬として飲まれていたリキュールは、
ほとんどこの系統に属しており、最も歴史あるものといえる。


◆ ナッツ・種子・核系
果実の種子、核、ナッツ類、コーヒー豆、カカオ豆などがここに分類される。どれも濃厚な香味が特徴で、食後に飲むのに適している。


◆ 特殊系
原料別に前記のいずれにも分類しにくいリキュールを特殊系とする。その代表的なものが、クリーム・リキュール。
これまではアルコールとクリームを一体化させることは困難だったが、食品工業技術の進歩が、新しいタイプのリキュールを生み出した。

★大航海時代オンラインのゲームの中では、リキュールは飲めます。(カクテルは「ラム酒のライム割り」のみです)

コメント

春紫苑
春紫苑
2006年10月2日3:57

リキュールはお菓子作りに欠かせません。まじめに料理は嫌いですが、お菓子作りは凝り性で、たくさん種類確保しております。

リリファーム
リリファーム
2006年10月3日1:02

>> 春紫苑さま
なるほど〜リキュールは御菓子作りにも使える御酒ですものね。^^

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