マテ茶

2006年12月6日 グルメ
マテ茶
■マテ茶は、南米を原産とするイェルバマテ(yerba mateまたはhierba mate)の葉や小枝を乾燥させた茶葉に、水または湯を注ぎ成分を浸出した飲料である。(地域によってはイェルバマテを使わなくても乾燥茶葉に水や湯を注いだ飲料を一般にマテと呼ぶこともある。)
ビタミンやミネラルの含有量が極めて高く、飲むサラダとも言われている。このため、コーヒーや茶と同様の嗜好品ではあるが、単なる嗜好品の枠を超えて、野菜の栽培が困難な南米の一部の地域では重要な栄養摂取源の一つとなっている。
日本茶に緑茶とほうじ茶があるように、マテ茶の茶葉にもグリーン(緑茶)とローストしたものがある。味わいはグリーンの場合、多少の青臭みと強い苦味を持つ。ローストは焙煎により青臭みが消え、香ばしい風味が付加される。ローストした茶葉は水出し用に利用されることが多い。
 
 
■伝統的な飲み方は茶器に容量の1/2ないし3/4程度の茶葉を直接入れ、水または摂氏70〜80度程度のお湯を注ぐ。ここに先端に茶漉しがついた専用のストローを差し込み抽出液を飲む。
容器はヒョウタン製のものはマテ、クイアまたはポロンゴなどといい、木製や角製のものはグァンパ(グァンポ)と呼ばれる。またストローはボンビーリャと呼ばれる金属製で先端が膨らみ、茶葉を漉しとるための無数の小穴の開いている。

近年では、ティーポットで淹れて抽出液のみをカップに注いで飲む場合も多い。ティーバックも普及している。
しかし、マテ茶の淹れ方としては伝統的な方法が最も理にかなっている。
ボンビーリャで飲む場合、細かい茶葉を漉しきれずに抽出液と一緒に口に入ってくる。このため茶葉の一部を食べることになり、マテ茶の栄養成分を最も効率よく取り込むことが可能となっている。
湯は摂氏90度より熱いと金属製のストローでは唇が熱くてとても飲むことは出来ない。

気温が高い地域では水出しでマテ茶を飲むことが多く、パラグアイではマテ茶に薬草やハーブを混ぜて水出ししたテレレと呼ばれる飲み方が一般的である。(単に「マテ茶」というと暖かいものを指し、テレレと区別している人もいる。)
茶葉に湯を注ぎそのまま飲むのが伝統的な方法であるが、現地でも砂糖を入れ甘みを加える飲み方が一般的になっている。
また、スパイスや薬草・ハーブ等を混ぜて風味を変えたり、牛乳を加える飲み方も広く行われている。

パラグアイ・アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジル南部では、一組の茶器を使い複数人がマテ茶を回し飲みする習慣がある。
ホスト役が茶器とボンビーリャを使いマテ茶をたて、一煎めは自分で飲む。
二煎目からは順番に参加者に回していき、各人が満足するまで何杯でも回し続ける。客はホストから茶器を受け取り自分ですべて飲んでホストに返す。客から別の客に直接茶器を渡すことはせず、受け取った茶は自分ですべて飲みきりホストに返すのが作法である。
茶器をホストに返すときにGracias(ありがとう)と言うと「もう満足しました」という意味になるので次からは自分に茶は回ってこない。客から茶器を戻されたホストは湯を注ぎ、場合によってはボンビーリャの差している位置を調整したり茶葉を追加して味を調えた上で次の客に渡す。
ボンビーリャの位置を動かすと茶漉し部分が目詰まりしたり、味の濃さが変化するので、客は勝手にボンビーリャを動かしてはならない。

★大航海時代オンラインゲームの中でも交易品として「マテ茶」は出てきます。美味しそうな御茶で健康にも良さそうですね。^^

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