パエーリア(パエージャ・パエリア)
スペイン料理といえばこれ、パエーリア(スペインではパエージャと発音する)はあまりにも有名です。
一般にお米を使った料理はスペイン全土にあります。基本的には具を炊き込むもので、
1)水気がなくなるまで炊き込む物と、
2)おかゆのように汁気をのこすもの(いわゆるリゾット風)でスペインではArroz Caldoso(おじや)と呼ばれます。

北フランスでは米は野菜として扱われ、サラダの種に使われますが、地中海地方ではみな同じような使い方をするようです。
パエージャの種類はどれほどあるかとよく聞かれますが、それぞれの地方や家庭が自分の定番を持っており、品数を決めるのは大変というよりは正しくないとおもいます。

パエージャはワインとの相性がよく、前菜に使ってよし、メインに使っても良い融通性の高いもので、スペインの家庭料理としては、最も親しまれている料理です。

現在でもペルシャ(現イラン)では、ご飯を炊くときには、ごま油で米をよく炒めてから炊きます。
ごまはアフリカが原産で、アフリカからペルシャを経由して中国に入り、中国から日本に伝わってきました。
ごま=胡麻の胡という字はイランの辺りを指す言葉です。
飛鳥や奈良の時代には、日本にもペルシャ人がやって来てましたから、「油飯」もペルシャ人によって伝えられたというのは大いに考えられる話です。

「油飯」と同じルーツを持つのが「ピラフ」です。
「ピラフ」というのはフランス語ですが、その語源は、古代インドの言葉であるサンスクリット語の「プラーカ」です。
これは「一鍋の飯」という意味で、日本語的に言えば「同じ釜の飯を食った仲」ということです。
「プラーカ」が、のちのインドやペルシャで「プラオ」となり「パラオ」となります。
それがペルシャからトルコに伝わって、今度は「ピロー」と発音が変わります。さらにオスマントルコが攻め入ったときフランスに伝わって「ピラフ」となります。

一方、アラビア人が剣とコーランを持ってイベリア半島に攻め込んだとき、「パエーリア」が生まれます。
そこが米の名産地だったこと、魚介類をよく食べる地域だったことで、魚介類たっぷりの料理になるわけです。
ちなみに「パエーリア」とは浅い鉄鍋のことです。

その後、スペイン人がアメリカに移民すると「パエーリア」も一緒にアメリカに渡り、ニューオリンズの名物「ジャンバラヤ」になります。
この料理名の由来には、あるエピソードがあります。旅人が夜遅くホテルに入って腹が減ったというので、コックさんが残り物でパエーリアを作って出しました。
それがあまりにもおいしかったことに感激した旅人が支配人を呼んだら、支配人は怒られるのだと勘違いして、「ジャンがやった」と答え、それが「ジャンバラヤ」という料理名になったというのです。
このように、食文化というのは人の移動によって広がっていきます。
この料理に関して言えば、使われたのはおそらく植物油でしょう。油が人をつないだと言ったら、ちょっと言い過ぎでしょうか。

パエリア語源
ラテン語のフライパンの意味のPATELLAパテーラから古いフランス語パエールとなり、
カタルーニア語のパエリヤになる。

★スペインの名物料理「パエリア」。私はリアルで大好きです。DOL内だとサフランが高いのでマゾい料理として人気は無いですね。
でも、開拓地の納品に使われる場合もあるので特別な開拓用途では使われます。

●参考サイト様
http://home.catv.ne.jp/nn/hmplan/Stayinfo/Cooking/paella.html

http://www.casa7.com/paella/

http://itaken.hp.infoseek.co.jp/paella.htm

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