まあ・・・・・このブログは「マッタリのほほん」と題してあるように、本来は基本的に政治の話とかは書く気はサラサラ無いです。
しかし「後期高齢者医療制度」の事を書いたのは、高級官僚の事前説明と実態が余りにもかけ離れた酷いモノであると思ったからです。
こういう非道な制度や政治が許されて良いのでしょうか?
私は良く無いと思います。なので敢えて非道な制度の事を記事にしました。

まあ・・・・・自民党叩きミタイに見えますが政権党であり、03年3月の小泉内閣で決まった事なので、それを批判してるみたいに見えるのは仕方無いと思います。
(自民党には期待していません、民主党にも期待していません。日本の政治家は殆どが腐っていると思います。)

大昔の話ですけど、良く故田中角栄元首相が「野党は批判せずに対案作れ!」と言ってました、、、、、、

確かに、高齢者の増大と少子化社会の問題はあるので、対案と言っても実は難しい事だと思います。
高級官僚の名前とか他のブログからの引用なので出てますけど、高級官僚の腐敗とかは今に始まった事では無いです。なので高級官僚様には期待していません。彼等が弱者イジメするのは今に始まった事では無いからです。
 
 
 
この「面白いほどよくわかるローマ帝国」の本を読むと
ローマの五賢帝時代を終わらせたのは、実力のある者が皇帝になると云う考えを逸脱して、自分の息子に継がせた
第16代皇帝「マルクス・アウレリウス」だった事が判ります。
世襲は実力の無い(悪い)者が皇帝になってしまう恐れがありますが、其れが的中した事になりました。

第17代皇帝「コンモドゥス」は、18歳という若さで皇帝になりました。
就任当初は市民たちは、期待の新星と思い、哲人皇帝マルクスの血を引いてる為、賢帝に違いないと思っていたそうです。

しかし最初のころの施政は、側近に丸投げする態度をとり放蕩享楽に酔いしれていました。
ところが、実の姉とその情夫が企んだ暗殺未遂事件から、一変してしまいます。

この時暗殺者がでっちあげで話した「元老院からの贈り物だ!」の一言から、彼は変貌します。
元々彼にとっての元老院とは、口やかましい目の上のたん瘤のような邪魔な存在だった訳ですが、その一言で敵視してしまいます。

金持ちの元老院議員は非合法な商売をしているとして罰せられ
貧しく勤勉な議員はコンモドゥスが遊んでいる事を暗黙のうちに批判しているとして罰せられます。
議員たちは反論したがコンモドゥスは一切耳を貸さず、次々に有能な議員たちを処罰していきました。

実の姉と情夫による暗殺未遂事件以降、コンモドゥスは急激に堕落していく。もはや治世にはなんら興味を示さず、帝国中から300人の美女を集め、そこで朝から晩まで酒池肉林の饗宴をくりひろげた。
そして、彼の命令に背いたり、彼の行為に苦言を呈した者は即座に処刑された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ヘラクレスの格好で闘技場に現れ、なんと一万二千人もの剣闘士を殺害したという・・・・・・・。

コンモドゥスの凶暴性は、闘技場の外にも発揮された。
彼は前々帝のアントニウスの血縁者を毛嫌いし、一人残らず探し出して殺害した。

元老院に対する迫害も続けられ、次々に有能な元老議員を殺害した。

と・・・・まあ、世襲皇帝の一番悪そうなの見ましたが、世襲はやっぱり駄目だと思いますね。コンモドゥス帝ほど酷くなくても無能な人は多いです。

日本の政治家には世襲の議員が大変多いですね。
 
 
 
それでも古代ローマ帝国には五賢帝時代という、教科書にも載るような素晴らしい時代があった、というのが素晴らしいですね。

今の日本は後世にどのような評価を受けるか不明ですが、良い評価はくだらないと思います。
高級官僚の腐敗。勝ち組と負け組・格差社会。弱者イジメ。国会議員の世襲の多さ。規制規制と声高に叫ぶ連中。あげていけばキリがないですね。
 
 
 
古代ローマ帝国にも改革者はいました。
グラックス兄弟という方々です。
しかし、改革者のこの兄弟は、兄は敵対腐敗勢力の手によって同じ志を持つ300人とともに虐殺されてしまいます。
弟は、兄の意思を継いで改革に従事したが、他の護民官が彼の法案の破棄を提案したため大暴動が起き、彼は失意の中自殺に追い込まれました。

本当の政治改革が難しいのは、今も昔も変わらないですね。

この本はわかりやすく面白いです。是非どうぞ!!!!!
 
 
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コメント

goodbye
goodbye
2008年6月8日17:31

岩波文庫でマルクス・アウレリウスの手記の日本語訳が出てますが、それを読むと本当に聡明で洞察力に溢れた人物であったことが窺えます。それだけにこのひとが世襲を選んだのにはそれなりの理由があったとしか思えないんですよね。その理由が何だったのか、後継ぎを選ぶにあたって彼のなかにどのような伸吟があったのかは気になるところです。

リリファーム
リリファーム
2008年6月8日19:15

>>goodbye様
日本では「自省録」という名で出ている名著ですよね。
本来の名前(原題)は「おのれみずからについての覚書」という名前だそうです。ただし、この題名も後世につけられたもので、もともとは公表することなど考えずに書いた「日記」の集積であったとも言われているそうです。

歴史に「if」は有りませんが、もしも・・・・マルクス・アウレリウス帝がコンモドゥス帝を後継者に選ばなかったらば・・・・・・とか考えてしまう部分は私には有ります。

後継ぎ問題は、大変だと思います。

三国志に登場する、「袁紹本初」も後継ぎ問題で破滅に向かった人でありますし、「孫権仲謀」も後継ぎ問題で国を無用な混乱に陥れて、優秀な軍師「陸遜伯言」を死に追いやるという非道も行っています。

やっぱり強大な権限を誰に託すかは本当に難しい問題なのだろうと思います。

素晴らしい名皇帝だったマルクス・アウレリウス帝だっただけに、後継ぎ問題の汚点は残念だったと思います。

ヘイ!良好
ヘイ!良好
2008年6月9日3:14

与党が強い沖縄の選挙で、与党が負けましたから・・・
恐らく、少しはセーフティーネットの事を考えてくれるようになってくれると思いますが・・・
期待薄かなぁ・・・(笑)

リリファーム
リリファーム
2008年6月9日3:27

>>ヘイ!良好様
そうだったんですかー。沖縄ではそのような現象が起こってるんですね!
やっぱり社会のセーフティーネットの事はキチンとして欲しいと私も思います。

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