ズブロッカ
■ズブロッカ とは、ウォッカにバイソングラス(ズブロッカ草)を漬けて香りを移したポーランド産のアルコール飲料のことである。
ボトルにバイソングラスが一緒に詰められており、そのため薄黄緑色に着色され独特の芳香がある。桜餅のような香りがする。

ズブロッカ草はかやの一種でズブラという野牛(バイソン)が好んで食べることからその名があるようです。(ラベルにズブラの絵が描いてある商品も有る)
ちなみにロシアではズブロフカ(Zubrovka)といいます。

ただし、
アメリカで売られているものにはバイソングラスは使われず、人工的に着香されている。バイソングラスに含まれる芳香成分クマリンが同国の法律により食品への利用が禁じられているためである。

英国の作家、サマセット・モームが絶賛したお酒なんだそうです。
テント村バザーの様子
少し前に行われたN鯖のセビリアのテント村(テントがある市場の辺り)でのバザーの様子です。
凄く賑やかで活気に溢れていました。
お弁当売りの食べ物も種類も凄く豊富で安い!!

活気があって良いユーザーイベントでした。楽しかったです。^^
スピリタス96度、ウォッカ
■Spirytus Rektyfikowany Polish Vodka (スピリタス・ウォッカ)●原産国:ポーランド
■アルコール度数が96度。純正アルコールに近い純粋さを得るために、大麦とライ麦を原料とした醗酵液を繰り返すこと70数回蒸留します。純度を極めたポーランド産ウォッカの雄です。
▼アルコール度数が高いため、火気に注意してください。
▼ポーランドではチェリーなどの果実を漬け込んで家庭で果実シュを作るのによく私用されています。

■世界最強アルコール度数96度のウオッカです。穀物とポテトを主な原料とし、七十数回の蒸留を繰り返すことにより、純度の高いウオッカが生まれます。ジュースや炭酸を加え、適度な度数まで薄めてご賞味下さい。


★冷凍庫にいれても凍らないスピリタス・ウォッカを、友達と飲みました。度数96度。それをストレートで・・・
なんていうか・・・・病院の消毒用エチルアルコールみたい。
というより、それ飲んでる錯覚に襲われましたね。とてもじゃないけど普通には飲めません。舐める様にが「いっぱいいっぱい」ですた。
味が、エタノールの味としか言い様がないです。でも、それがマタなんか良い感じでチビチビ舐めるように飲みました。ちなみに香りもエタノールです。口の中が焼け付くようなカアっ!と来る感じです。
ただ味は凄くクリアーで雑味は無いです。

●ちなみに・・・・家に消毒用のエタノールがあったので内容みてみたらば、エタノール 76.9〜81.4%とか書いてあったです。
ラム酒 (ロンリコ75.5度)
■ラム酒 ( rum ) は、サトウキビを原料として作られる、西インド諸島原産の蒸留酒。サトウキビに含まれる糖蜜を発酵・蒸留して作られる。
フランス語では rhum と綴る。スペイン語・ポルトガル語ではロン ( ron ) と呼ぶ。

■発祥はバルバドス島とされる。
島の住民たちがこの酒を飲んで騒いでいる様子を、イギリス人が rumballion (デボンシャー方言で「興奮」の意)と表現したのが名の由来という。
発祥はプエルトリコ島とする説もあるが、いずれにしてもカリブ海原産ではあるようだ(カリブ海の海賊たちの物語の中に登場するお酒といえば、これである)。

その後、サトウキビ栽培地域の拡大に伴いラム酒も広まっていき、南北アメリカやアフリカでも作られるようになった。

18世紀になるとラムはイギリス海軍の支給品となった。
しかしラムは強い酒だったため、エドワード・バーノンという提督は水割りラムを支給することにした。
部下たちはこの薄いラムのことを、グログラムという生地でできたコートを着ていた提督のあだ名からグロッグと呼ぶようになった。
現在でも水割りラムはグロッグと呼ばれ、泥酔することはグロッギーという。
日本で使われるグロッキーという言葉は、このグロッギーがなまったものである。

1805年のトラファルガー海戦で戦死したホレーショ・ネルソン提督の遺体は、腐敗を防ぐためラム酒の樽に漬けて本国に運ばれた。
このためラムは「ネルソンの血」と呼ばれることもある。

ラム酒は中南米では非常に多く飲まれている。
特に、コーラで割ったものは、キューバ・リバー ( Cuba liber )(スペイン語ではクバ・リブレ)と呼ばれ、最もポピュラーな飲み方である。
その他の利用としてケーキ、タルト等焼き菓子の風味づけに多用される。

日本では明治頃から小笠原で飲まれており、1992年に東京都小笠原村の役場・農協・商工会が小笠原ラム・リキュールという会社を設立し母島で国産のラム酒が生産されている。

■分類
ラム酒には色による分類と、香の強さによる分類が有る。

色による分類
ホワイトラム(無色)、ゴールドラム(薄い褐色)、ダークラム(濃い褐色)
風味による分類
ライトラム(軽い芳香)、ミディアムラム(中間的な香)、ヘビーラム(強い芳香)

■製法
ラム酒はサトウキビの絞り汁から砂糖をとった後の糖蜜を発酵させ蒸留し熟成させる。
サトウキビの絞り汁から直接作るものも有る。種類によって製法が若干異なる。

ライトラムは糖蜜と水を混ぜ純粋酵母発酵させ、連続式蒸留器で蒸留したもので、オークの樽で短期間熟成される。
樽熟成のままだとゴールドラムに、熟成後活性炭で濾過するとホワイトラムになる。

ヘビーラムは糖蜜を自然発酵させ、単式蒸留器を使い内側を焦がしたオークの樽(バーボン・ウイスキーを熟成させた樽を用いる事も有る)で熟成させる。
3年以上熟成されダークラムになる。

ミディアムラムは糖蜜を自然発酵させた後に連続式蒸留器で蒸留するという中間的な製法と、ヘビーラムとライトラムをブレンドする方法がある。
 
 
■主なブランド
バカルディ (キューバ ※現在はプエルトリコ、他。キューバでは生産されていない)
コックスパー (バルバドス)
クルーザン (アメリカ領ヴァージン諸島)
デメララ (ガイアナ)
ハバナ・クラブ (キューバ)
マイヤーズ (ジャマイカ)
バンダバーグ (オーストラリア)
 

★私がラム酒飲んだ感想は
大昔ロンリコ75.5度飲みました。禁酒時代、唯一プエルトリコで生産されていたお酒“ロンリコ”

意外にもスゥッ〜〜と飲めます。え?本当に75,5度??ってくらいマロヤカです。しかも美味しいです。
まあ・・・若気の至りって〜〜〜奴ですかねぇ〜〜〜
トランプの大富豪だかヤッテ一番負けた人が50ccぐらいを1気飲みするってゲームを5時間ほど(夜から朝方まで)やってました、徹夜で。朝には皆さんボロボロに酔っ払ってましたとさ。^^;
でも、
凄く美味しかったですよ。^^
ダーム (アフリカの御酒、雑穀の濁り酒)
■ダーム
主にアフリカなどで、ヒエやモロコシ(トウモロコシは使わないと思われる)等で造られる(雑穀の)濁り酒。
モシ語でダームと呼ばれるお酒は、モロコシを発酵させて粉状にしたものを水で煮てからお酒のタネを入れて醸造します。
濁ったホップの入っていないビールのような物。
出来上がったダームは、小さな球形の瓢箪の器に移しかえて、 老若男女賑やかに飲まれています。
 
ちなみに、ダームと呼ばれるお酒は女性が、ヤシ酒は男性が造るお酒のようです。
 
 
●雑穀の濁り酒
旧ザイール、スーダン、エチオピアなどアフリカ各地でつくられる醸造酒。
モロコシ(ソルガム)、シコクビエ(フィンガー・ミレット)、トウジンビエ(ブルラッシュ・ミレット)などイネ科の雑穀の穀芽でデンプンを糖化・発酵させてできる。「雑穀ビール」と呼ぶこともあるが、実際は「濁り酒」というのが適当と考えられる。
約一週間でできるため、「セブン・デイズ・ビール」と呼ぶこともある。
儀礼の場だけでなく、日常の食事の時にも飲まれている。

なお、アフリカの人たちは、酒宴の席でこれを飲む前に、杯から数滴の酒をこぼし大地に返す、儀礼的なふるまいを行う。
ドイツ製の薬草酒「ウンダーベルク」
ドイツUnderberg社製
アルコール度:44度
ボトルの高さ約10センチ

ドイツの有名な薬草酒です。
1846年、フーベルト・ウンダーベルグが造り始めた薬味酒です。 43カ国より集めた40種以上のハーブ、スパイス類を
高濃度アルコールにて抽出し、熟成させたものです。
本国ドイツでは1日に100万本が消費されているそうです。
御馳走の後に。
ウンダーベルクの本社の推奨しているのはやはりストレートだそうです。

★昔、健康の為に良く飲んでいました。薬草の味と度数の高さで、味がワカラナイ感じになるですね。甘い御酒じゃなくて辛口です。
漢方酒系とはちがって薄荷を初めとした多種のハーブの味と言う感じの味といえばそうなんですけど、味が厳し過ぎて味覚が一時期麻痺しますね。^^;
甘くないのが好きな人には、良いかも・・・。
リキュール
■リキュール (Liqueur) とは蒸留酒に果実やハーブなどの副材料を加えて調製した酒のこと。
そのまま飲むこともあるが、多くはカクテルの材料や菓子の風味付けなどに利用される。

酒税法上のリキュール類は「酒類と糖類その他の物品を原料として酒類でエキス分が2度以上のもの(清酒、合成焼酎、しょうちゅう、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、発泡酒、粉末酒を除く。)」と既定される。

またヨーロッパ委員会の法律(法律1576/89)では
ワイン、ビールを除くアルコール度数15度以上の飲み物のうち、糖分を1リットルあたり100g以上含むものを指す。
 
 
■歴史
酒に色々な風味をつけて楽しむ習慣は古代エジプト、古代ローマ、あるいは唐(中国)の時代にまでさかのぼるが、
現在のように蒸留酒をベースとして保存性を高めた「リキュール」が生まれたのは十字軍の遠征によってアラビアの技術を知り持ち帰った中世ヨーロッパである。

錬金術の発展の過程で蒸留の技術が発達し、高いアルコール度数の酒が作られるようになると、
錬金術師たちはこれを生命力を高める為の霊酒と考え、
各種の薬草・香草類を加えてさらに効果の高い、不老長寿の秘薬、エリクシルを作ろうとした。これがリキュールの原型である。

その後その技術は各地の修道院に受け継がれ、薬用酒として盛んに作られるようになった。
現在でも修道院で作られ、そのレシピは門外不出であるものも多種存在する。

18世紀になると薬用という意味合いは薄れ、各種の果実や砂糖を使用し、味わいを追及するようになり、
現在のような多種多様なリキュールが作られるようになった。

日本における最初のリキュールは平安時代に中国から伝わった屠蘇だといわれる。
その後、
室町時代に菊酒が作られるようになった。「加賀の菊酒」と「肥後の菊酒」の2種類が知られている。
は江戸時代には薬酒が各地で作られ、万病に効く薬として販売された。
また、この時代に梅酒作りも盛んになった。
 
 
■リキュールとは
蒸留酒(スピリッツ)に薬草や果実などのフレーバーを加え、別の味わいと香り、色をもたせた酒の総称。
フレーバーはひとつの果実でも種子、果肉、果皮などの部位によって風味が異なり、ベースとなるスピリッツも
いろいろあるため、リキュールの種類は非常に多岐にわたる。

現在日本で発売されているリキュールは、輸入品を含め 500種類以上。
 
 
■リキュールの分類
一般的にはスピリッツを無視して使用する主原料によって分類される事が多い。
ただ、
主原料がオレンジだったとしても、ほとんどの製品には薬草や香草などの副材料が使われているので、
同じ種類のリキュールに属していても味や香りにはかなりバラツキがある。

■原料によるリキュールの分類
◆ 果実系
オレンジやチェリー、カシスなどに代表されるフルーツ系のリキュール。リキュール本来の薬用効果より、香りや味わいに重点を置いている。
薬草・香草系のリキュールより歴史は浅いものの、生産量や種類は最も多く、カクテルや製菓には欠かせない存在となっている。

また、一本のボトルを製造するには単純にひとつのフルーツだけを用いるのではなく、他の補助材料を加えて味が単調になるのを避けている。


◆ 薬草・香草系
ハーブやスパイスなどを中心とする薬草や香草は、リキュールにとって最も重要な原料で、
これがなければリキュールは存在できないと言っても過言ではない。中世では薬として飲まれていたリキュールは、
ほとんどこの系統に属しており、最も歴史あるものといえる。


◆ ナッツ・種子・核系
果実の種子、核、ナッツ類、コーヒー豆、カカオ豆などがここに分類される。どれも濃厚な香味が特徴で、食後に飲むのに適している。


◆ 特殊系
原料別に前記のいずれにも分類しにくいリキュールを特殊系とする。その代表的なものが、クリーム・リキュール。
これまではアルコールとクリームを一体化させることは困難だったが、食品工業技術の進歩が、新しいタイプのリキュールを生み出した。

★大航海時代オンラインのゲームの中では、リキュールは飲めます。(カクテルは「ラム酒のライム割り」のみです)
不死の霊薬エリクサーと蒸留酒「生命の水」と錬金術と酒精と薬草系リキュール
■ベネディクティン【BENEDICTINE】
  シャルトリューズと双璧をなす薬草系リキュールの雄。フランス北部ノルマンディー地方のベネディクト派修道院において1510年に創られたと伝えられる。
18世紀末にフランス革命により修道院の財産が国に没収されリキュールの製造も中断されたが、地元の商人によって製法記録が発見・復元され、現在は修道院跡地に建つルネサンス様式の建物で製造されている。
薬草の香味が華やかなシャルトリューズに比べベネディクティンはどっしりと深みのある高貴な甘さが特長。
ラベルに書かれたDOMの文字は祈りの言葉Deo Optimo Maximo(至善至高の神に捧ぐ)の略。
1898年に描かれたアルフォンス・ミュシャのアール・ヌーボー調のポスターはポスター芸術として評価が高い。

■シャルトリューズ【CHARTREUSE】
  リキュールは中世、錬金術の産物である「生命の水」スピリッツを用い、生命維持の秘薬として生まれた。
高貴な薬草を入手出来る資力、研究に専念出来る環境があったのがキリスト教団であり、「リキュールの女王」と呼ばれるシャルトリューズは1764年にフランスのカトリック会派カルトジオ会のラ・グランド・シャルトリューズ修道院で130種類の薬草を使って生み出された。
現在生産は民間会社に委託されているが、薬草の配合は今でも3人の修道士のみによって秘密裡に行われていると言う。
シャルトリューズにはスパイシーな味わいのグリーンとはちみつの香味がまろやかなイエロー、それぞれの熟成物のVEP、長寿の秘酒と言われるエリキシル・ヴェジェタル(71度もある強烈なリキュール)がある。

■ながらえ水(生命の水)【Aqua Vitae】
  おそらくは人類より早く生まれたであろう醸造酒に対し、蒸留酒は錬金術師に偶然「発見」された神秘の飲み物だ。
おそらく11世紀頃、「賢者の石」精錬のためにあらゆる実験を試みていた錬金術師がワインを蒸留して強烈なアルコール分を含み舌を焼く不思議な水を創り出した。
錬金術師達はこれにワインの最も精緻な部分が抽出され、生命を長らえさせる不思議な力があると信じた。そしてその生命維持の秘薬を「生命の水」(アクア・ヴィテ)と名付けたと言う。

■オー・ド・ヴィー
 ラテン語のアクア・ヴィテ(命の水)を直訳したフランス語。
ちなみにウィスキーの語源とされるゲール語のウシュク・ベーハー、ウオッカの古い呼び名ズィズニャ・ワダ、北欧のアクアビットなどは全てアクア・ヴィテから来たもので、これらの言葉は全て同じ意味と言って良い。
フランスではフルーツワインを蒸留したもの(フルーツブランデー)をこう呼び、オー・ド・ヴィー・ド・スリーズ(チェリー)、オー・ド・ヴィー・ド・フランボワーズ(木いちご)などがある。
マールも正式には オー・ド・ヴィー・ド・マールとなる。

■酒精
エタノール(Ethanol)はアルコールのひとつ。慣用名としてエチルアルコール(ethyl alcohol)と呼ばれる。
酒類の主成分であるため酒精とも呼ばれる。
数多くあるアルコール類の中でも、最も身近に使われる物質の1つである。揮発性が強い。
酒精強化ワインにシェリー酒やポルト(ポート)ワイン等がある。
 

■ベネディクティンDOM
Benedictine DOM
1510年、フランス北部ノルマンディ地方のフェーカンにあったベネディクト派修道院においてベルナルド・ヴィンチェリ修道僧によりこの霊酒(エリクサー)が生み出され、1863年に製品化され発売された。
世界中より厳選された27種類のハーブを原料に、2年に及ぶ歳月をかけ製品となります。
その歴史は最古といわれ、並び称されるカルトジオ派のシャルトリューズとともに世界的にその名声を二分してきた薬酒。(薬草系リキュール、40度程)

●ベネディクティンDOMを使用したカクテル
ベネディクティン・グレープフルーツ
ベネディクティン・トニック
シンガポールスリング
ボビー ハンズ
ウイドゥズ ドリーム
ハネムーン

★大航海時代オンラインに時代が重なる古いリキュールの一つ「ベネディクティンDOM」を中心に書いてみますた。^^;
アサイジュース
アサイはヤシの一種でありアマゾン川流域に自生しています。小粒ながらトロピカル味ではひけを取りません。
ま〜るく黒に近い濃い紫色、中の種は大きく、果肉は少ないブラジルのアマゾンフルーツです。

南米では昔から健康と美容に良いということで多くの人に飲まれています。
またブラジルのアスリートは、体力向上のために飲んでいるそうです。
ポリフェノールは赤ワインの33倍、鉄分はプルーン120個分、他に豊富な食物繊維、カルシウム、各種ビタミンが含まれています。
ジン (gin)
●ジン(gin)
トウモロコシやライ麦などを糖化・発酵させたのち、ネズ(杜松)の実〔ジュニパー・ベリー〕などの香料植物を加えて蒸溜したオランダ原産の蒸溜酒。
1660年、ライデン大学の医師シルヴィウス博士が薬酒として開発したのが起源とされる。

1689年、オレンジ公ウイリアムがイギリス国王として迎えられた際にこの酒もイギリスに持ち込まれ、人気を博するようになった。その際、名前も短くジンと呼ばれるようになった。
1690年以降、蒸溜酒製造権の自由化、議会によるジン消費の奨励によって、ジンの消費量 は急速に増加した。

しかしこのことは同時に、貧民の居住地区に多くの乱飲者をつくる結果 ともなった。

19世紀半ばに連続式蒸留器が発明されると、これまでより飛躍的に雑味が少なく、度数の高いスピリッツが蒸留できるようになり、ジンの製法も大きく様変わりした。
原料自体は大きく変わらないが、まず連続式蒸留器でアルコール度数の高いスピリッツを作り、そこにジュニパーベリーなどの副材料を加えて単式蒸留する。これが現在主流であるドライ・ジン(Dry Gin,「ロンドン・ジン」とも呼ばれる)である。

ジンは現在もオランダとイギリスが主な生産地で、オランダ・ジン(ジュネバ)は単式蒸溜器からつくられ、香味が重くストレートで飲むのに適し、ブリティッシュ・ジンは連続式蒸溜機からつくられ、軽快でカクテルベースに適する。
マティーニ、ジントニックなどのカクテルが有名。
カカワトルとチョコレート
■チョコレート(chocolate、猪口冷糖)とは、脱脂して粉末状にしたカカオを原料にして溶かして型に入れ、かためたものである。
元々は飲み物であった。
日本語ではかつて液体のものをホットチョコレートと呼び区別したが、最近はココアと呼ぶことが多い(近年またホットチョコレートの呼び名が増えているようではある)。
他の言語では、ココアとチョコレートを区別しないものもある(フランス語のショコラ、スペイン語のチョコラーテなど)。

■概説
固形チョコレートは一般的に、熱に弱く溶けやすい。
溶けたり、長期間保存したものには白い色がつく。この部分をファットブルームまたはオイルブルーム(bloom)という。
ブルームが生じたものを食べても問題はないが、風味や味は落ちる。
これは、カカオに含まれる油脂成分(カカオバター)が浮いて表面に出てきたものである。

砂糖が分離し、溶け出すことによってブルームが起きることもある。こちらをシュガーブルームと呼び、区別される。

原料となるカカオ豆そのものは苦く、日本では砂糖で甘くしたものが普通であったが、2000年代に入ってカカオ分の高いビターチョコレートが各種発売されている。
カカオ豆にはポリフェノールなどが多く含まれるため、その健康への効果を狙ってのものである。

また、バレンタインデーに、女性から男性にチョコレートをあげるという習慣は日本独自のものであるといわれるが、特に日本だけの風習ではない。
とはいえ、贈り物がチョコレートに、また女性→男性に限られる風潮は日本に独特である。
風習は、19世紀のイギリスのチョコレート会社キャドバリー社によって始められたとされる。

犬や猫など人間以外のほとんどの動物はチョコレートを食べると中毒を起こす。
これは、チョコレートやココアなどに含まれるテオブロミンを代謝できないことが原因で、死に至ることもある。
玉葱と同様気を付ける必要がある。

パンに入れ込んで使うときのために、オーブンで焼く最中の高温下でも溶けにくいチョコレートも市販されている。

■歴史
紀元前2000年ごろから、中央アメリカ及びメキシコ南部ではカカオが栽培されていた。
15世紀までには、カカオはその土地では貨幣として流通したほど重要視された。
当時の中央アメリカでは、カカオは粉にしてトウモロコシの粉や唐辛子などを入れ、水や湯でとかして飲まれていた。
主に嗜好品として、また、薬用として飲まれた。

クリストファー・コロンブスが中央アメリカ島部に到達すると、それを通じ、スペインにカカオがもたらされた。
コロンブスの息子によれば、最初にチョコレート(カカオの実)を見たヨーロッパ人はコロンブスで、1502年のコロンブス最後の航海のときであった。
ただし、飲んだという記述はない。

ヨーロッパ人との接触当初、中央アメリカ人たちはココアのことをカカワトルと呼んだ。
1579年までに、彼らは同じものをショコラテと呼ぶようになり、これがチョコレートの語源とされるが、何故カカワトルがショコラテになったのかは不明であり、従って語源も不明である。

○苦い飲料だったチョコレートに砂糖を加える発明は、16世紀にメキシコに渡った宣教師によって考案された。
16世紀中期に中央アメリカがスペインに征服されると、カカオが手に入りやすくなり、スペイン一般庶民もチョコレートドリンクを飲むようになった。

○チョコレートは当初、ヨーロッパではスペインのみで普及した。
しかし、フランスのルイ13世がスペインのアンヌ・ド・オートリッシュ王女(スペイン読みはアンナ)と結婚したとき、チョコレートを好むアンナが嫁入りのときも持参したので、フランスにチョコレートがもたらされることになった。
次のルイ14世も1661年、チョコレート好きのスペイン王女マリア・テレサと結婚し、フランスでは上流階級からチョコレートが広まった。
マリアはまた、チョコレート道具一式と、チョコレート専門コックを連れて嫁入りした。

○イギリスでは1657年に、チョコレートショップと呼ばれるチョコレートを飲ませる店が開店した。

○1828年、バンホーテンがチョコレートを粉末にする特許を取得。
これは同時に、カカオからカカオバターを効率的に取る方法でもあった。
それまでのチョコレートは濃密で、水なしでは飲めないものだったが、これにより口当たりがよくなり普及が進んだ。

○1847年、イギリスのフライ社が食べるチョコレートを発売。
これが最初の固形チョコレートとされる。しかしこれはまだ苦いもので、万人に普及するにはもう少し工夫が必要であった。

■1876年、スイスのロウソク職人ダニエル・ピーターがミルクチョコレートを発明した。
この後、ざらざらした食感をなめらかにする工夫がされ、現在の固形チョコレートの原型が作られた。

■カカワトルの作り方
まずカカオ豆を臼に入れ、潰し、砕いて粉々にする。それから念入りに吟味し、選り分ける。
次に慎重に水に浸す。水はゆっくり少しづつ加える。
多く空気が入るように漉し器で漉し、器から器へと何度も移し替え、充分に空気に触れさせてしっかり泡立てる。
できた泡は取り除き、もっと濃くするために水分を蒸発させ、最後に水を加えながらかき混ぜる。
トウモロコシのすり潰したものと混ぜてもおいしい。

■チョコレートという言葉の語源は古代マヤ語の「チョコ」とナワトル語の水を意味する「アトル」を合わせた「チョコラトル」という言葉が語源だとされています。
しかしスペイン人に征服される以前のアステカ時代は、チョコレート飲料は「カカワトル」と別名で呼ばれていて、はっきりした語源はまだわかっていないそうです。
「カカワトル」という言葉がスペインに渡り、発音しやすい「チョコラトル」に読み替えられたとする説もあります。

「カカオ」の語源ははっきりしていて、古代から「カカオ」と呼ばれていたカカオ豆の木に、18世紀にスウェーデンの植物学者のリンネがギリシャ語で「神の食物」を意味する「テオブロマ」を付けて、カカオの学名を初めて「テオブロマ・カカオ」と命名したことでその名前が世界中に認知されたことによります。
ベルギービール
■ベルギービールは、特別なビールです。
ビールの原材料にこだわる人なら、ビールは麦100%で造られるべきだとして、日本の大手メーカー製のコーンスターチや米を使用したビールを嫌っているかもしれません。
1516年4月23日に施行されたドイツのビール純粋令(Reinheitsgebot)によると、「ビールは、大麦麦芽、ホップ、水だけで造る」(※酵母はまだこの当時未発見、1551年に追加された。小麦麦芽を使うヴァイスビールは例外として認められている)ことになっています。
ドイツではこの法令に基づいて、麦芽100%のビールを伝統的なビールとして大事にしています。
しかし
これをベルギービールにあてはめ、麦芽100%であることを信条としてビールを定義してしまうと、伝統的ベルギービールは、ビールではなくなってしまいます。

■伝統的ベルギービールの中には、ホップを使用しないで、他のハーブやスパイスを加えたビールがありますし、ホップを使用していても、さまざまなハーブやスパイスを加えることが普通です。
ホワイトビールでは、麦芽にしていない小麦を使用します。大麦以外にもオーツ麦、カラス麦などさまざまな穀物を使用するビールがあります。
ランビックビールにおいては、チェリーやフランボワーズ、その他さまざまなフルーツの果実やジュースが使用されます。
ベルギーでは、ホップや大麦麦芽にこだわらず、さまざまな材料でバラエティーに富んだビールを造っているのです。
ですから分類しにくいほどさまざまなタイプのビールがあります。

■ベルギービールを考えるとき、まず、ビールの歴史を知らなければなりません。
「伝統的ベルギービール」と書きましたが、ホップがビールの主原料の一つとなったのは、13世紀においてのこと。
それまでは、雑多なハーブ、スパイス類がビールの味を調整するのに使用されていました。
たまたま、ドイツにおいては、ホップ使用の定着度が早かったため、ビール純粋令が出されたと見ることもできます。
ビール純粋令の法令・規定が適用されないドイツ以外の国においては、ハーブ・スパイス類を使用しつづけました。
デンマーク北部やベルギーにおいては、現在までホップを使用することが定着する以前のハーブ・スパイスを使用したビールの伝統的製法が残ったと考えられます。

■もう一つ、ベルギービールを特化している要素として、ランビックビールに見られる、自然酵母(野生酵母)の使用(利用)があげられます。
19世紀半ばに酵母の純粋培養が出来るようになりましたが、ベルギーにおいては、そんなことにはおかまいなく上面・下面発酵酵母どころか、空気中に浮遊する野生酵母を自然に取り入れた酸味高いランビックビールを伝統として造っていました。
ランビックビールの醸造所では、最上階にある冷却漕に、自然界に存在する野生酵母が降り注ぐように、屋根に隙間があいています。
実は、
ランビックビールの醸造所に限らず、古い醸造所の建物を見学すると、建物の最上階に冷却漕があって、天井に必ず空気を通すような窓が付いています。
空気(気温)でビールを冷却する目的だったのでしょうが、その間に、どうしても自然界の野生酵母が入り込みます。
結局、上面発酵酵母を用いたスペシャルビールを製造するに当たっても、そうした古い醸造設備を使った醸造所(例えばクロンベ醸造所やグーデン・カロルス醸造所)のビールには野生酵母の影響を受けたとしか思えない独特の酸味と複雑な味わいが生じてきます。
本来、野生酵母の混入はビール製造の上で避けなければいけないことにも関わらず、昔の人たちは知らず知らずのうちに行い、世界でもベルギーにしかない珍しい味わいのビールを作り上げたのです。

■最後に、トラピストビールの存在があげられます。
トラピストビールとは、修道院の中でも最も禁欲的なトラピスト派(厳律シトー修道会)の修道院で醸造されるビールの総称です。
世界でもベルギーに6つ、オランダに1つ(※オランダのLa Trappeは、1999.12.1から僧が醸造に関わらないとしてトラピストビールの称号を剥奪)あるだけです。
ビールの醸造は、キリスト教と深く関係しています。
古くからブドウが採れない北部ヨーロッパでは、ワインの代りにビールを醸造していました。
修道院においてもワインの代りにビールが供されました。
また、中世のペストの流行の時、水を飲まないで、ビールを飲むよう人々に説いた聖人もいます。
一度煮沸する工程が存するビールは安全な飲み物として推奨されたのです。
世界のビールの中で高い評価を得ているトラピストビールの成功を見て、トラピストビール風のビールも生産されています。
トラピスト会以外の修道院で、昔ビールを醸造していたところには当時のレシピが残っていて、その修道院の名を冠したビールを民間の醸造所が契約醸造しています。
今はない修道院の名を冠したビールや修道院的名前のビールもあり、これらをアビビールと呼んでいます。
味わいもトラピストビールに近く、高品質なものも多数あります。
トラピストビールは、現在、その収益を慈善事業に用いるべく生産されていますが、アビイビールは営利を目的に醸造されているということが大きな違いです。

■ベルギービールを飲むときは、オリジナルグラスを使います。
ビールのタイプ・種類に応じたビールグラスが存在し、それぞれのビールの香りや味わいを最大限に引き出すのに適した形状となっています。
ワインにもフランスのボルドー赤用・白用、ブルゴーニュの赤用・白用、ドイツのライン用・モーゼル用などワインの個性を発揮させるためのさまざまな形状のグラスがあるのと同様、
ベルギーでは、ビールの銘柄ごとにオリジナルグラスが存在するのです。
醸造所では、新しいビールを造るごとにグラスメーカーへ行って、そのビールに適した形状のグラスを決めます。
ですから、多数の種類のビールを置くビア・カフェでは、カウンターにいくつものビールグラスが並べられていて、光り輝いています。

■ビールを注文するとき、必ず銘柄を言って注文します。
ビールの種類が1200種類以上もあるので、大抵のビア・カフェでは20〜30種類のビールが置いてあります。
メニューには、そのビールの銘柄名が書いてあります。
日本みたいに「ビール」とだけ書いてあるメニューには、まだ出会ったことがありません。
ビアカフェで置くビールの瓶は小瓶が中心で、250mlか330mlなので、2〜3本飲むなら、やはり銘柄の異なるビールを飲みたいものです。
日本のように大瓶が中心で633mlも容量があるのとは異なります。
ベルギーでは、ビールを1本だけ注文し、1時間もかけてゆっくり味わう人も多くいます。
中国や韓国も含め、料理がメインで、食事の時に料理を胃に流し込むための飲み物としてビールが考えられているのとは大きく異なっています。
「とりあえずビール」という言葉は、通用しません。
逆に、レストラン以外では、ワインのメニューは、「赤ワイン」、「白ワイン」といったように銘柄指定なしのメニューが普通です。
 
 
■ビールを使った料理が、たくさんあります。
ベルギーでは、ビールを料理に使用する場合、ビールならなんでもよいというわけにはいきません。
ウサギのモモ肉のグーズ煮、ムール貝のグーズ蒸し、牛肉のカルボナード(ブラウンビールを使用)など、特定の種類のビールを使った料理が多数あります。
ベルギー料理を作ろうとして日本の大手メーカーのビールを鍋に注いでも、ベルギー料理にはなりません。
 

■ビールを熟成させて楽しむこともできます。
アントワープにあるクルミナトゥールのメニューには、ビールにヴィンテージが記載されている。
ビールにヴィンテージが記載されているものがあります。
ベルギービールには、基本的には賞味期限がありません。
しかし、EUの法律によって賞味期限を明記しなければならず、また、海外へ輸出するビールにも賞味期限を明記しなければならないので、とりあえずの賞味期限が書いてあります。
しかし、これにこだわる必要は全くありません。
ワインにオールド・ヴィンテージがあり、日本酒にも古酒があるように、熟成を楽しめるのがベルギービールなのです。
「熟成ビール=ラガー」という大手メーカーによる表現がありますが、ベルギービールの場合、全く異なります。
ベルギ−ビールの古酒の世界にはまると、もうマニアの世界すら逸脱しているとしか思えません。

 
■無ろ過のビールが多数あります。
ベルギービールには、酵母を取り除かないビールが多数あります。
日本の生ビールの場合、酵母はミクロフィルターでろ過されているので、ビール内には酵母は存在せず、その分変質しません。
ベルギービールの場合は、ろ過しないどころか瓶内2次(3次)発酵をさせるべく、瓶詰め前に一工夫あるビールが多数あります。
無ろ過のワインが推奨されるように、ビール通の間では、無ろ過のビールが珍重されています。
しかし、
ビールを飲む場合は、瓶を静かに立てて酵母が底に沈んだ状態で、オリがグラスに入らないように注ぐことが公式には推奨されています。
最初はその状態で味わいますが、あとで瓶に残った澱をグラスに入れて飲んじゃう人も多数います。酵母は健康にいいとベルギー人も思っています。
ベルギービールは、ワインと同等の飲み物です。
ベルギービールを飲む際、まず色を見ます。次に香りを楽しみます。そして口に含みます。
ビールの吟味の方法、銘柄へのこだわり、グラスへのこだわり、料理との相性など考慮すると、すべてワインと共通していることがわかります。
ここまで、ワインとビールを同化させている国がベルギーなのです。
 
 
★ネーデルランドの南部が現在のベルギーです。(アントワープとか)
ソルティ・レバント (ディケ)
私の副官の「ソルティ・レバント(ディケ)」さんです。自宅待機中です。^^;
 
 
 
やっと最近
このブログの使い方にも慣れてきた。今まではリンクと被リンクの管理とか説明がないので正直ワカラナカッタ。TT;
でも、やっと色々いじってワカッテきました。
★ちなみに「リンクフリー」のブログです。どんどんリンクして下さいね。(悪徳業者さんはお断りです)

皆様これからもヨロシク御願い致します。m(_ _)m

ビール

2006年9月26日 グルメ
ビール
■ビールには長い歴史があります。
 紀元前3500年前、チグリス川とユーフラテス川の間に栄えた国バビロニアで、ビールはすでに重要な役割を演じていました。
ヨーロッパでも、石器時代初期の出土品は、今のドイツにあたる地域でビールが作られ、飲まれていた事を示しています。
発掘調査によれば、ビールの製造法はほぼ同じです。
つまり、焼く前のパンを水に浸しておくと自然に醗酵が始まり、それによってアルコールと炭酸が生じるのです。
バビロニアではすでに、デンプンを糖化するのに必要な酵素を得るため、麦芽を用いることも知られていました。
古代エジプトではパンからマイシェを作り、その麦芽汁を醗酵させました。
当時はまだホップは、知られていません。
でもビールの香り付けには色々な香料が用いられていました。

●紀元前から紀元後の変わり目の頃、ヨーロッパでは、ケルト族がアルプスとドナウ川にはさまれた今日のバイエルン地方で、ビールを作っていました。
ただ、当時のバイエルンを支配していたローマ人達は、ビールを高く評価してはいません。
 
●この初期の醗酵飲料が今日のビールへと発展するまでには長い時間がかかりました。
ドイツを例にあげて説明しましょう。
より早く、より確実に醗酵させることは、醸造過程で酵母を含んだ泡を加えることで解決できました。
しかし、
本来どんより濁っていたビールを澄ませ、苦味をつけるために、ありとあらゆるものが添加されてきました。
例えば、こけもも、杜松(としょう)の実、オークやブナの樹皮、濶葉樹の葉、サルビア、没食子(もつしょくし)等々です。
ホップがビールの製造に利用されるようになったのは、ようやく7世紀頃になってからのようです。

■紀元前500年頃からつくられ始めた"グルートビール"の味付けに使われた、雑味を和らげるため薬草 グルート。
苦味付けとして実際に用いられた薬草には、ホップ、グルート、タチヤナギ、テンニンカ、サ ルビア、アニス、ハッカ、ニッケイ、チョウジ、ニガヨモギなどがありました。
その後、9世紀頃からは、香りがよく、苦味も適当等という理由でホップを使ったビールが主流となりました。

●この当時、ビール作りは修道院で行われていました。
もっぱら自家消費用に醸造していたのですが、売ったり、人に贈ったりもしました。
中世になると醸造は都市や村へ移っていきます。醸造権を委託したり課税したりすることで、都市や村は良い収入源を確保したのです。

■しかし、国家による法的な規制も怠りありません。ビールの価格や税金が決められました。
規制は原料となる麦芽、ホップ、水にまで及びました。例えば、1447年にミュンヘンで公布された布告は、1516年にはバイエルン公国全体に拡大された法律となりました。
一般に「バイエルン純粋令(Bayerische Reinheitsgebot)」として知られるこの法律は、ドイツでは今日もなお効力を持っています。
この法律は多分、食品に関する法律の中では世界最古のもののひとつです。

エール

2006年9月25日 グルメ
エール
■古代のイギリスである「ブリテン(グレートブリテン島)」の原住民はケルト族でした。
野生の蜂蜜が豊富に採れたため、彼らは蜂蜜を発酵させて作った「蜂蜜酒(ミード)」を盛んに飲んでいたとされています。
古い資料では、ミードのほかにリンゴ酒も飲まれていたと記録されていますが、それほど普及してはいなかったようです。

さて、ブリテンの人々に愛飲されたミードですが、人口が増え森林が伐採されると、その需要の高まりとは反対に、野生の蜂蜜が減少していきます。
蜂蜜は貴重な甘味料としての役割もありましたので、通常の生活のための用途が優先され、ミードがあまり作れなくなりました。

■そこで考え出されたのが、代用品として発芽させた穀物を利用する、ということでした。
代用品を混和して作ったミードは、当初は質の悪いものでしたが、改良を重ねることによって、品質は向上していきました。
しかし純粋な蜂蜜のみで作ったミードには到底及びませんでした。
それでも、安価な代用品入りのミードは一般庶民の間で出回ります。
一方で、蜂蜜だけで作っていた純粋なミードは王侯貴族の高級酒として定着します。

■そこでこの2種類を区別するために、穀物酒の呼称として「エール」という言葉が登場したと言われています。

■紀元前55年、ローマのシーザーがブリテンに侵入、その後5世紀初頭まで古代ローマの統治になります。
こうしてイギリスが「ブリタニア」と呼ばれた時代には、ローマ人がワインを愛飲していたこともあり、エールに関する記述はほとんどありません。
ただ、この時代でも海を渡って運んでくるワインは一般の人々にとっては手の届かない高価な酒だったので、庶民はもっぱら穀物酒である「エール」を飲んでいました。
5世紀、ゲルマン民族の一系統であるアングロサクソン人が移住してきてケルト人を圧迫、ブリテンの大部分を支配します。
これに伴って、イギリス全体にエールが定着、以降のビール大国への歩みが始まったのです
 
 
■イギリスには、6世紀頃に大陸からアングロサクソン人が移住してきます。
これと共にキリスト教の布教が始まり、教会が各地に建てられました。
8世紀頃からは教会は、社会の中でも重要な地位を占めるようになります。
人々が教会へ行って様々な教えを請うことは日常的になり、
教会や修道院の周りには、訪問者や巡礼者のための飲食や宿泊の施設が数多く現れました。
これが後の「エールハウス(居酒屋)」や「イン(宿泊所)」の原型となっています。

■9世紀末には、おびただしい数のエールハウスが、都市部だけでなく小さな村にも開業しました。
12世紀末から13世紀頃になると、それらが軒を並べて林立するようになり、さらに、宿・食・エール、全てを備えた商業施設「イン」が登場します。
巡礼の流れは絶えずやってくるため、通過路となる地域に経済的にも潤いました。
しかしそこには悪徳商人も横行し、被害を蒙る巡礼者が増えてきました。
14世紀後半、国王リチャード2世が義務付けたのが看板です。
教会や修道院への巡礼を奨励する一方で、巡礼者が安全に旅をできるように、酒を扱う商業宿泊施設には、戸口にそれと判別できる看板を掲げさせたのです。これがインの看板(イン・サイン)となります。
エールハウスでは軒先に目印としてほうきを掲げ、これは「エールステーク」と呼ばれました。

■エールは生活必需品。中世までビール作りは家事の項目に数えられ、女性の仕事でした。
各家庭に伝統のレシピがあり、その家の娘が嫁に行く時の嫁入り道具は、家の伝統のレシピとビール仕込み用の鍋でした。
それほど、女性たちはビール作りに習熟していたとも言えます。
エールハウスが繁盛していき、新規参入が相次いでいくと、ビール作りができる魅力ある女性は、エールハウスの主人になっていきます。
これらエールハウスの女性は「エールワイフ」と呼ばれていました。
旨いエールビールが作れるエールワイフは尊敬され、男性達に人気がありました。
エールワイフは男性のアイドルでもあったのです。

●反面、エールワイフは魔女のようにも考えられていました。
エールハウスによっては、分量を偽ったり、混ぜ物をしたビールを売りつけられたり、酔った客の財布が抜き取られることがあったからです。
そういったエールワイフへの刑罰は、例えば分量をごまかしただけでも火あぶりの刑に処せられるなど、特に厳しいものでした。
あまり良い逸話が残らなかったこともあってエールワイフは次第に減少し、男性がエールハウスの主人になっていきます。

■エールハウスはエールビールを飲ませる居酒屋でしたが、単なる酒場ではなく集会所の役割も果たしていました。
つまり、年齢の区別や貧富の差を越えて、皆が一緒にエールを楽しむことができる場所だったのです。
町や村のもめごとをみんなで話し合って解決する場所でもあり、裁判所のような役割も持っていました。
蜂蜜酒 (はちみつしゅ、ミード、mead)
■蜂蜜酒(はちみつしゅ、ミード、mead)は、酒の一種。日本の酒税法では、その他の雑酒?、又はその他の醸造酒?に該当する。
欧米では製法がワインに似てることからワインの仲間とされる場合が多い。
蜂蜜を水で薄めてアルコール発酵させて作る。
蜂蜜は糖分に富むが、極めて浸透圧が高いので微生物の繁殖が抑制されている。
しかし
水で薄めると糖分の濃度が下がり、酵母の繁殖に適した浸透圧となるので発酵が始まる。
単に水で薄めるだけでも蜂蜜中で休眠していたり空気中から落下する天然の酵母によって発酵が起こるが、人工的に酵母を添加したほうが失敗は少ない。

●古代から中世初期のゲルマン人の間で、ビールと並んで最も一般的な酒であった。

●製法の一例として、水で三倍程度に薄めた蜂蜜に酵母(ドライイースト)を加えて、夏場は2-3日、冬場は1週間ほど発酵させる。
蜂蜜にワインやブランデー、生薬や香料を加えて作る方法もある。
 
 
■新婚旅行をハネムーンという語源でもある。
古代から中世のヨーロッパにおいて、新婚直後の新婦は住居から外出せずに1ヶ月間、蜂蜜酒を作り、新郎に飲ませて子作りに励んだ。
これは蜂蜜に強壮作用があるとされたことと、ハチの多産にあやかるためではないかとされる。
ここから「蜂蜜の一ヶ月」=「蜜月」(ハニームーン)という言葉が生まれた。

蜜月(honeymoon)とはゲルマンの習慣で、婚礼から1カ月の間、新婚夫婦とその親族が蜂蜜酒をのみつづけることを意味するが、ここでいう月とは太陰暦の1カ月であり、女性の月経の周期と一致する。
花婿が月経中に花嫁と交わることは、生命の源泉にふれることでもあった。ミトラ(Mithra)信仰における聖なる蜂蜜は、月の女神であるディアナ(Diana)あるいはルナ(Luna)によってもたらされる「知恵の血」であるとされた。
 
 
■それはリンディスファーン・ミード(Lindisfarne Mead)という名前で、 ケルト の伝統文化とキリスト教がむすびつくことでうまれたアイリッシュ・イルミネーションの成果の一つとして、7世紀末にイングランド西海岸のリンディスファーン島の修道院で製作された「リンディスファーン福音書(ゴスペルズ)」――世界でもっとも美しい彩飾写本(Illuminated Manuscripts)の一つ――の故郷でつくられた酒であったのだ。
リンディスファーン・ミードの瓶のラベルには、「リンディスファーン福音書」からとられた絵と文字が描かれていたという。
ミードもケルト文化の産物であり、青銅器時代後期にはすでにつくられていたらしい。
ケルト人がビールの醸造をはじめるのは、鉄器時代にはいってからである。葡萄酒の醸造の歴史は、ほぼ1万年前までさかのぼることができるが、蜂蜜酒はさらに歴史が古く、人類最古の酒とさえいわれている。
 
 
■コリン・ウィルソンの『わが酒の讃歌――文学・音楽・そしてワインの旅』(田村隆一訳、徳間書店、1975)には、「蜂蜜酒のふるさとを求めて」という節があり、その中でミードとのであいがのべられている。
1954年、ワイン会社の事務員をしていたウィルソンは、机の引出しからミードの広告用パンフレットをみつける。
それはコーンウォールのグルバルという村の昔の修道院を利用した醸造所でつくられており、ホック(hock、イギリス人はドイツのライン・ワインをこうよぶ)の瓶にはいっていて、甘口から辛口までの6種類があった。
その年の7月の末、彼は休日を利用してコーンウォールにでかけ、グルバルのミード醸造所を訪ねるが、資金難のためすでに閉鎖された後だった。
その3年後、
コーンウォールに住むことになったウィルソンは、あるホテルのバーでグルバル・ミードを飲む機会をえた。
それは「黄色がかった色」の「かなり辛口の奇妙な飲物で、かすかに蜂蜜の匂いがした」という。
また、「ゼラニウムに似てなくもない変わった香りを持ったホック、という感じだった」とも書いており、「それは、すぐに病みつきになるという飲み物ではなかった。
しかし時間が与えられれば、私はその信者になることができたと思う」とのことである。
ずっと後になって、グルバル修道院はパブになり、ウィルソンはふたたびそこを訪れ、ミードを味わう。
その時のミードは「金色でミディアム・シェリーの感じで、かなり強い蜂蜜の匂いがした」。
 
 
■このミードの名前は、イギリスの詩人チョーサー(Geoffrey Chaucer、 1340-1400)の『カンタベリー物語』(The Canterburry Tales、 1393-1400)にちなんでいるそうだが、後にこの『カンタベリ物語』の影響をうけて、ウィリアム・モリスは『地上楽園』(The Earthly Paradice、 1868-1870)を書くことになる。
 
  
■古代においては蜂蜜は、塩とならぶ神聖な物質とかんがえられた。蜂蜜と塩は防腐作用をもつため、再生をつかさどる聖なる物質とされたのだ。
バビロニアでは死者は蜂蜜漬にされ、再生の時にそなえて胎児の姿勢で瓶にいれられた。

○チュートン族において宇宙を生成させた巨人イミル(Ymir)は、蜂蜜酒のはいった大なべをもち、それは知恵と力と変身能力をあたえた。
バビロニアの運命の女神シリスは、天界を象徴する大なべの中で再生の力をもつ蜂蜜酒を醸造した。
これらの蜂蜜あるいは蜂蜜酒は、聖なる血をあらわした。

○ギリシャ神話におけるメデア(Medea)はサンスクリットのmedha(女性の知恵)を語源とし、「知恵の蜂蜜酒」(Mead of Medea)を意味する。
アイソン王は、メデアの煮えたぎる大なべの中から再生した。

○神々の酒であるネクタル(nectar)は直接に蜂蜜をあらわすほかに、北欧神話ではクバシール(Kvasil)の血からつくられた蜜や酒でもある。
また蜂蜜と経血を混合した万能の秘薬としての蜂蜜酒(hydromel)でもあった。
 
 
★大航海時代オンラインの中では、いくら飲んでも酔い潰れ無い御酒として登場してきます
ブランデー(コニャック&アルマニャック&ナポレオン)
コニャックとはフランス西南部コニャック地方において、伝統に基づいた製法によって造られる高級ブランデー。

それと双璧をなすのが南仏ピレネー山脈の麓が産地となっているアルマニャック。

フランスのそれ以外の地域で造られるブランデーはフレンチ・ブランデーと総称される。
フレンチブランデーの「ナポレオン」には熟成年数などの基準が無く、粗悪な原酒を用いたものもあるので要注意。
 
 
ブランデーでは、ブレンドした原酒中で最も古いものの熟成年数を表す符号が一般に用いられている。ただし、これは製造国や製造元によって異なりうる。
VO
very old (とても古いブランデー)
VSO
very superior old (とても優れた古いブランデー)
VSOP
very superior old pale (とても優れた古い澄んだブランデー)
VVSOP
very very superior old pale (とてもとても優れた古い澄んだブランデー)
XO
extra old (極上の古いブランデー)

水タバコ

2006年9月22日 グルメ
水タバコ
■水タバコは紙巻タバコと違って、タバコの葉に蜂蜜をしみ込ませている物を水タバコ専用の器具を使って炭火でいぶし、グラスの水をフィルターの代わりにするタバコです。

水をくぐらすことによってとてもマイルド。

■水タバコの呼び名、各地域によって様々に呼び慣わされている。
 ・ヒンディー&ウルドゥー語:[フッカー]
 ・ペルシア語:[ガリヤーン(口語発音ではガリユーン)]
 ・トルコ語:nargile [ナルギレ]
 ・シリア方言など(アラビア語):[ナ(ー)ルギーレ、アルギーレ]
 ・エジプト方言(アラビア語): [シーシャ]
 ・英語:water pipe、hubble bubble、hookah (huqqah)
 ・フランス語:pipe a eau、narguile (narghile、 narghileh )、chicha
 ・イエメン方言(アラビア語):[マダーア]
 
 
★実際にシーシャやっている御店に、私が実際行って試して来ました。水タバコ!!
最初にフレーバーを選ぶので、標準とされるアップルで試してみました。

普通のタバコより軽いです。1mgタバコの様です。もっと軽いかも・・・
で、最初に感じたのは甘さでした。煙が甘いと言うのも変な気がしますが、甘いです。アップルの香り+タバコの感じなんですが、ブレンド感が良い感じがしました。良い甘い香りです。
その後、
なんとなく軽い酩酊状態になります。良い感じで軽くクラクラします。リラックス感も有ります。
更にその後になると、喉が辛く感じてきて〜後は、何と無く〜〜気分が良い感じになります。
その御店ではカップルの方々とか居て、二人で交互に吸っていたのが印象的でした。

あと、ゲームの様に何回も飲む感じじゃなくて、ゆったりと一回だけ飲んでいました、店の常連らしき方々は。普通のタバコの様に深く吸っていました。
最初フィルター代わりの水は透明ですが、飲み終わる頃は、茶色〜黒に変色します。
注文して出てくるまでに10分位。
飲んでみての時間は、かなり長持ちします。一服20分〜30分かかります。

軽い酩酊感は飲み終わった後も続きます。でも非常に軽い感じです。
アルコール類との酩酊感の違いは、極軽い。ゆったりする。リラックスする。少量のアルコール摂取と違いハイにはならない。こんな感じでした。
後は、店いっぱいに甘い香りが染み付いています。換気&空気清浄機していましたが・・・不思議とタバコの臭いはしないんです、水タバコ特有の甘い香りでした。

私が試してみた店は水タバコ1回千円でしたが、安い店だと400円〜500円の所とかも有るそうです。(ちなみに、私個人は普通のタバコは殆ど吸わないです)
まあ個人的には・・・・一度体験したら、もういいかなぁ・・・と、思いました。^^;
raki (ラク酒)をリアルで飲んで来ました。^^;
某都心による機会があったので、変わった料理屋さんを探していましたら、トルコ料理屋が在ったので〜そこで食事しました。
鳥のケバブとピタとラキ(ラク)酒とチャイとトルコ風コーヒーを食してきました。

鳥のケバブは、普通に凄く美味しかったです。^^

ピタはトルコではホウレンソウのペーストとかにつけて食べるそうですが、そのままを食してみましたら・・・パンとインド料理のナンを合わせた感じ。
ナンより弾力がなく、普通のパンの様なフックラ感はないです。イースト発酵していないと思いました。でも、表面に胡麻が付いててそのままでも美味しかったです。

ラキ酒は45度でした。普通の飲み方は、水で5倍に薄めて、チェイサーと共に飲むのが美味しい飲み方と言うので、その通りに飲んでミマシた。
うーん。アニスの香りが好きか嫌いかで好みのクッキリ別れる御酒ですね。度数云々よりアニスの香りと味が凄いです。でも、個人的にはスウゥ〜と飲めて美味しかったです。

トルコ風コーヒーは、そこの店のは何か甘かったです。濃いコーヒーでエスプレッソに似ていましたが、甘くて苦くない。(ラク酒の後に飲んだので多少味覚に自信無し。その位ラク酒の味と香りは、後に残ります。)

チャイも頼んで飲んでミマシタが、そこの店では苦くないウーロン茶って感じでした。

ヤッパリ!ラキ(ラク)酒が、インパクト有りましたね。アニスの香りがワカラナイ方はスターアニスこと八角の香りを想像するとワカルかな。凄く香りの強い御酒でした。後にも残ります。

総評的に、トルコ料理と酒は美味しいと思いました。^^
SSの場所は、ドコでしょう?
3人並んで記念SS

< 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 >

 

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